東京 都市化と水制度の解釈学
¥2,420 税込
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著者:中庭 光彦(なかにわ みつひこ)
多摩大学経営情報学部教授
市開発と水利用を総合した初の東京史誕生
国連が「21世紀は水の世紀」と呼ぶように地球は水危機に直面しています。
一方、一見水に不自由していないように見える「東京」は「持続可能な都市」なのでしょうか。この疑問に答えるには、水を利用する側が「東京」を
どのような都市として開発してきたのか、
その歴史を新たな視点から解釈し直すことが有効です。
東京は水に不自由しないと思っている人がほとんどだと思いますが、
それは開発の結果の幻想です。
そのような読者に向けて、近代以降の東京の水インフラ整備の当事者が、
どのようなアイディアを創り、政策をデザインし、実現し、
そのアイディアがどのように変質し、現代の常識が生まれてきたのかを、
わかりやすく描いたのが本書です。
現代の東京居住者は、非常時以外は、水に困ることはありません。
それは近代以降に重ねられてきた開発の結果ですが、その過程で多くの疑問を生んでいます。
なぜ、大正時代の一部水道民営化はうまくいかなかったのでしょうか。
水不足が続いたのに、なぜ、政府は人口流入を抑制しなかったのでしょうか。
1960年頃まで「水都」と呼ばれた東京は、なぜ消えたのでしょうか。
こうした疑問の答えを、私たちはこれからの東京のまちづくりに教訓として活かしていかねばなりません。
水利用と都市政策を総合的に扱っている本書から、
21世紀の都市を考えるコンセプトをくみ取っていただければ幸いです。
発行:多摩大学出版会
サイズ:A5
ページ数:238
ISBN:978-4-89390-177-4
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